議会報告 2023年第4回定例会

 2023年11月30日~12月18日まで、第4回定例会が開かれました。

主な議題は

東大和市組織条例の一部改正 ➡ 政策推進を強化する。働き方改革などで職員のやる気を引き出す仕組み作りを推進する、やる気を引き出すことでデジタルによる仕事の効率化につなげる、それが組織体制に連動していくといったプラスのスパイラルが生まれることを目指す、といった市長からの答弁。時代の変化に対応していくことは必須です。これまでのやり方を見直し、変革していくことが求められますが、効率化していくだけでなく、「現代社会の困難さ」にこそ目を向けた施策が重要だと考えます。

報酬や給与の改定 ➡ 市の一般職員の給与が東京都人事委員会勧告に準じて改正されます。一般職に準じて引上げられる市議会議員や特別職(市長、副市長、教育長)の期末手当については法的根拠がなく、市民の給与が下がっている現状で市議会議員の期末手当の改定には反対する、という討論が共産党市議団よりありました。

補正予算では…  

高校生等応援給付金・若者応援給付金事業 ➡ 高校生年齢と19歳から24歳の市民に対しLineを通じてひとり1万円を電子マネーで給付します。これまでなかなか支援が行き届いていなかった高校生以上の若者への取組みとして歓迎する意見もありますが、給付だけではなく若者の世代の力になるような支援が必要だと考えます。今回の給付の申請の際にアンケート調査も行うこととなっているので、若者の声を活かした支援をしていく必要があります。

保育園使用済みおむつ保管用ごみ箱購入費補助 ➡ 令和6年1月より使用済みの紙おむつを保育園で一括処分するということ。これまでは保護者が持ち帰っていた園もあるとのことですが、一律で園での処分となることは望ましいことだと思います。

学校給食食材費高騰対応助成金 ➡ 交付金が見込めないために令和6年からの給食材料費の高騰分の補助ができないという理由から、給食費の見直しが検討されて値上げが決定しています。今回、臨時交付金により助成ができるということとなりました。前提は崩れたわけですが、値上げはこのまま行うとのこと。令和6年度は助成により保護者負担額はこれまで通りとなります。東京都も給食を無償とする自治体への補助を打ち出していますが、無償化だけではなく、食材の安全性や地場野菜の使用などの視点でこれからも給食の在り方を考えていきます。

2024年1月の「給食だより」より

その他…

「国民健康保険税の引下げを求める陳情」➡ 国保税が高く大変負担である、というのは本当にその通りだと思います。ただ国民健康保険の運営は厳しく、そこに市の一般財源からのお金を入れることも難しい。しかし、6年連続値上げを行ってきたのでせめて現状維持ができないかと考えます。値下げまでは求められないことから陳情には反対しました。委員会審査の中では値下げはできないものの、令和6年度の保険料は「据え置き」できる見込みであるとの答弁がありました。国民健康保険は制度自体が成り立たなくなっています。今後議論が必要です。

5第18号陳情 (higashiyamato.lg.jp)

「厚生年金への地方議会議員の加入を求める意見書」➡ 地方議員が厚生年金に加入できるようにすることで、会社員などから議員になっても切れ目なく年金に加入でき、多様で優位な人材の確保に資するといった内容の意見書が出されました。生活者ネットは「国民年金に加入している中から、地方議員だけが厚生年金に加入することの正当性はない」との考えから反対しましたが、賛成多数で採択されました。

厚生年金への地方議会議員の加入を求める意見書 (higashiyamato.lg.jp)