2023年第3回定例会 一般質問①「合成洗剤や香害について」

  生活者ネットワークでは合成洗剤の使用をやめ、石けんを使うことを訴えてきました。平成11年・平成20年の議会でも当時の生活者ネットの議員が取り上げ、「公共施設で石けんの使用を進めること」が確認され、公民館に「合成洗剤は持ち込まないで」という張り紙が掲示されるようにもなりました。

 でも今年の6月に公共施設での石けんの使用を調査すると、合成洗剤を含めたいろいろな洗剤が使われていることが分かりました。(画像の出展:せっけん運動ネットワーク)

ーーーーーーーーーー 一般質問「環境と安全に配慮した取組について」 ーーーーーーーーーーー

質問)公共施設で使用する洗剤はどのように選定されているのか。➡ 環境に配慮した物を選定している。市全体で使用するものは契約検査課で単価契約をしている。

質問)単価契約品の中でPRTR法に指定された成分が含まれたものはあるか。➡ クレンザーに直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩が含まれている。

質問)公共施設の清掃に使う洗剤に基準を作れないか。➡ 現在基準は設けていない。令和6年度以降の、(建物清掃を請負う)包括施設管理業務委託の開始の際に、仕様書の協議の過程で確認したい。

質問)公共施設の洗剤使用のガイドラインを作れないか。➡ 洗剤については判断の基準となるラベルやマークがなく、成分を見て判断することになり、ガイドラインの作成には研究が必要。

要望)ガイドラインがなければ選定の都度、成分を確認しなければならず難しいのではないか。石けんを使うことをちゃんと守っていくには必要であり、策定を進めてほしい。

質問)これまで市に香害についての相談や苦情は寄せられているか。➡ 庁内関係課に確認したが、香害についての相談は寄せられていない。

質問)2019年に地域振興課に「近所の洗濯物の香りに困っている」との相談に行った方があると聞いたが… ➡ 引継ぎ・確認できていないが、相談があったときは対応していきたい。

質問)学校では給食の白衣など、持ち帰り各家庭で洗濯するものがある。香りの強い洗剤を使用している家庭もあると思うが、香害について保護者への啓発を行っているか。➡ 消費者庁の「その香り困っている人もいます」のポスター掲示を行っている学校もある。給食の白衣については、相談があった児童に専用の白衣を貸し出す対応を行っている。

要望)体調不良がなくても香りで困っているのは香害にあたる。改めて香害への認識を確認してほしい。

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 「合成洗剤は使用せず、環境に優しい石けんを使用する」これは職員全体に環境への意識と知識がなければ実現されません。石けんの使い方を理解し、公民館などでも市民に伝えて行ってほしいです。そして時間が経っても守っていくには方針やガイドラインが必須です。香害については、香りで困っていることを”軽いこと”と捉えられてしまう現状があるのが分かりました。ホームページで啓発したり、独自のリーフレットを作成している自治体もあります。化学物質過敏症は誰でも起こる可能性があること、化学物質にはリスクがあり、避ける方が安全であることも含めた啓発が必要です。東大和市でも安全や環境への認識をしっかり持った取り組みを求めていきます。