公開質問状に回答しました

先日、「東大和市子どもの育ちを応援する会」より公開質問状が届き、回答をしました。

この会は子どもの視点に立って子どものための環境を整えて行こうという活動をしている団体で、「子どもの権利条例」の制定を目指しています。

私にとって子どもの権利は、自分が子どもだった頃からのテーマです。私は学校に馴染めないということや不登校を経験しましたが、学校が管理的であることが受け入れ難い点でした。先生の言うことを聞くというのは当たり前のようですが、私には別の意見や別の見方もあります。それに、罰ということにも納得がいきませんでした。

力の関係や、守ったり、養ったりという関係の上でも対等でいるというのは簡単なことではないと思います。いつも自分の中で確認しながらでないと間違えてしまうこともあります。「子どもの権利条例」はその確認をするひとつの手段。私は「子どもの権利条例」制定に賛成です。

ーーーーーーーーーーーーーーーー【 公開質問状 回答 】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
質問 1 子どもの権利条約および児童福祉法の理念について
子どもは未熟であり、管理する対象であるという感覚は社会にいまだに根強いと感じます。でも、未熟であっても、親の庇護のもとにあろうとも、子どもは大人と対等なひとりの人間です。対等な関係である上で、発達途上にある子どもの意思に沿うように必要な手助けをしたり、教え導くのではなく、子どもが自ら育っていくのを傍で見守り、支えることが大人の役割だと思います。
質問 2 東大和市の子ども施策について
東大和市の子育て施策は、一通りのものは揃えているというところではないでしょうか。でも、子どもが毎日を豊かに過ごせる環境が整っているかというと課題が大いにあります。子どもの豊かな時間のために足りないと思うのは、居場所や、学校の環境です。多様な居場所が複数必要ですし、特に中高生が過ごしやすい場所があまりにもないと思います。また学校の教育環境は競争的で一斉型のやり方から脱することができず、もっと主体的な学びにしていく必要があります。市として、子どもの権利の視点に立った、学校活動の基準があるとよいと思っています。
国の政策でも、なかなか子どもの豊かな育ちというところに目が向いていないと感じます。「日本一子育てしやすいまち」を目指すのであれば、こういった問題にこそ取り組むべきだと思います。
質問 3 子どもの権利条例制定に向けた見解について
子ども施策の一番大切なことは子どもの視点に立つことです。子どもが権利を持ち、自分の望むように生きていいのだということを、大人たちが本当に理解するのはそう簡単ではないと思います。そんな中で、東大和市の子どもたちの権利と豊かな子ども時代を守るために、子どもの権利条例は必要だと考えます。そして、子どもとあまり関わりのない人にも、未来を担う大事な存在として理解を進めていかれるとよいと思います。
私は子どもの権利条例の制定には賛成です