2023年第4回定例会 一般質問 ③

ーーーーーーーーーーーーーー 一般質問「樹木の管理について」 ーーーーーーーーーーーーーー

質問)上仲原公園の樹木がたくさん切られているが、その環境の変化についてどのように捉えているか。 ➡ 樹木の伐採により日陰が減っているとは思うが、一方で、ナラ枯れ被害の拡大を防止できている、倒木の危険性を回避できているなど、適切な対応が図られていると考えている。木の在り方は、今後上仲原公園を全体で考えていく中で再度検討していく必要がある。

質問)けやき通りの街路樹の伐採の理由は。 ➡ 水道管を取り換える工事の際、ケヤキの根が支障をきたしたため伐採した。

質問)街路樹の役割として重要な、夏の暑さを遮る日陰としての役割が果たせていないと考える。市として街路樹の現状をどう考えるか。 ➡ 街路樹の役割は交通安全の確保、沿道環境の保全、景観向上などと認識している。見通しの確保や交通安全への配慮を重視する必要がある。

質問)樹木管理の課題については。 ➡ 樹木の老木化、大径木化(巨木化)、ナラ枯れなどに対応するため、計画的な更新、伐採が必要である。

質問)伐採の必要のある老木・巨木の基準はあるか。更新がどのくらいされているのか。 ➡ 伐採についての基準はない。市職員の目視による判断や樹木医の意見を踏まえ総合的に判断している。街路樹では低木は更新をしている。公園では改修に合わせた植樹、緑地では萌芽更新を行っている。

質問)樹木の伐採や枝が大幅に切られて景観が損なわれることについて、市民からの戸惑いや反対の声をどのように受け止めているか。 ➡ 伐採や剪定に反対する声があることは認識しているが、他方、落ち葉の際の早急な伐採や剪定要望も受けており、さまざまな意見があると認識している。

質問)東大和市の樹木の管理方針を定めることについての考えは。 ➡ 樹木の役割はさまざまであり、現時点で市として統一的な樹木管理の計画や方針を定める予定はない。

上仲原公園 切り株が目立ちます

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 伐採や剪定により、東大和市の木々は「豊かなみどり」とは言えない状況にあります。昨今の地球温暖化を考えても、樹木は切るのではなく増やしていかなければならないはずです。今回の質問で、ナラ枯れのためなど伐採自体が適切であっても、公園としての樹木の在り方が適切であるかという視点が欠けていると感じました。市内の樹木をどう活かすのか、「樹木の在り方」を規定する管理方針の策定が必須であると考えます。その方針の下に、基準もなく老木などの伐採をするのではなくきちんとした管理計画を作って樹木を維持、また増やしていくこと。伐採や剪定の要望に対しても管理方針に照らした対応であるべきです。今後も市内の樹木の在り方を考えていきます。