2023年第4回定例会 一般質問 ①

 2023年第4回定例会では一般質問で3つのことを取上げました。

ーーーーーーーーーー 一般質問「子どもの意見を聴く取り組みについて」 ーーーーーーーーーー

質問)子どもの意見聴取について市の認識は。 ➡ こども基本法に定められた必要な手続きだと認識している。

質問)子どもの意見を聴取するための環境としてどのようなものを想定しているのか。 ➡ アンケートであればWebも併用する、対面で聴く場合は場の設定や雰囲気づくりを工夫するなどが必要である。

質問)子どもの意見を聴く取り組みを、計画にどのように盛り込むのか。 ➡ 安心して意見を述べることができる場や機会をつくる、意見を持つための多様な支援を行うなど、実効性のある子ども・若者施策が子ども計画において必要になる。

質問)どういった事柄について子どもの意見を聴くのか。 ➡ 成長にとって大切な遊びの充実、ありのままでいられいろいろな人と体験をしながら安心して過ごせる居場所を増やすこと、体や心について正しく知り、悩みを相談しやすくするといったことが想定できる。

質問)集まった意見はその後どのようになるのか。 ➡ 次期子ども・子育て未来プラン策定の基礎資料とするなど、子ども施策に反映する。

質問)どのくらい実現するのか。 ➡ 子どもや若者の視点を尊重し、意見を聴き、対話しながら共に考えていく過程で、どう反映させていくかを決めていく。

質問)市内の小中学校では子どもの権利についてどのように教えているのか。 ➡ 例えば小学2年生では「よりよい生活のために」として、学級や学校での生活づくりに主体的に関わり、自己を活かそうとする態度を養うことを狙いとする特別活動を行っている。

質問)保護者や大人に向けた子どもの権利の啓発は。 ➡ 「東大和市子ども・子育て憲章」の啓発などを行っている。

質問)東京都のこども基本条例を紹介するハンドブックが作成されているが、どのように活用されているのか。 ➡ 子どもに関する施設には1セットずつ配布され、閲覧用として設置されている。各学校には2セット配られている。教員に配られている「人権教育プログラム」に掲載されている。またデジタルブックとして小中学生のひとり一台端末から閲覧できる。

こども大綱(説明資料)より

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 こども基本法や東京都のこども基本条例により、「子どもの意見を聴き、施策に反映させる」取り組みが進められることになります。でも最も重要な子どもの権利への理解がなければ、形ばかりのものになってしまうのではないでしょうか。子どもの意見を聴くには、年齢発達に応じたその子その子の表現を受け止めることや、意見を言いやすい雰囲気の中で意見が出てくるのを待つこと、さまざまな状況にあり声を上げづらい子どもの意見も聴くことなど、多くのことに配慮した取り組みが必要になります。そして子どもたちにも、自分たちに権利があり、自分に関わることに意見を言っていいんだということを伝え、理解できるようにすることが大切です。

 市では子どもの権利の理解を進める取り組みとして、「東大和市子ども・子育て憲章」の啓発を行っているとの答弁でしたが、「子ども・子育て憲章」は子どもの権利が表現されているとは言えない内容です。市の子どもの権利の認識をどのように進めるのかは課題であり、私たち市民から、子どもの権利への理解を深めていくことが力になると考えます。