「DV防止法改正」についてのテレビ番組を視聴しました

2月25日(土)TOKYOMXの「田村淳の訊きたい放題」という番組でDV防止法の改正について取り上げられていました。

ゲスト出演者は弁護士の岡村晴美さんと憲法学者の木村草太さん。

DV防止法が成立したのは2001年。成立したのは早かったが、「暴力」への社会的な認識が進んでいなかったため「暴力=身体的暴力」というイメージが強く、2004年の改正で暴力が「精神的暴力」まで拡大されたものの、その運用は「身体的暴力」を主とした判断になる傾向があるという。これはほかのパワハラ防止法やいじめ防止法と違うところ。

DVの本質は加害者による”支配”。身体的暴力や、無視や叱責、お願いしなければお金を渡さないなど、人格を軽視した行為によって作られる支配的な関係性だと、岡村弁護士は言います。それぞれの暴力はその手段なのだと。

この支配的な関係のなかでは「嫌だと言う」とか「断る」という行動は取りにくく、時には自ら進んで加害者の望む行動をする(怒らせないために)といったことも多く、そこだけ見て「協力的だった。→DVではない」と見られてしまうことも多くあるそうです。

DVは個人的な問題と思われがちですが、支配の構造を持った、社会的な問題だという理解を進めていくことが必要だと思います。

以下は東大和市ホームページのDVについてのページです。DV被害者は自身では被害だと思いにくいという特徴があります。DVに関する情報発信と被害者ひとりひとりに寄り添った支援が大切です。

DV(ドメスティック・バイオレンス)|東大和市公式ホームページ (higashiyamato.lg.jp

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