2023年第2回定例会で代表質問を行いました
6月13日(火)~30(金)まで、市議会の第2回定例会が行われました。初日は新しく就任した和地新市長の所信表明があるためか、傍聴席が埋まるほどの傍聴者が訪れました。
和地市長所信表明はこちら。→ 20230701shihou.pdf (higashiyamato.lg.jp)
市長の所信表明に対し、代表質問を行いました。私は、目先の歳出を抑えることばかりを重視したり、単純な効率化に走るのではない市政を望みます。ひとりひとりの暮らしがその人らしく豊かなものであるためには、皆が対等に大切にされる社会でなければなりません。子どもがのびのび過ごせる、高齢者や障害者の権利が守られる、働いている人も大切にされる、そして地域資源の価値をきちんと認めて育んでいかれるような取組みを実施することが、東大和市の魅力を高めることだと思います。
-------------- 【第2回定例会 代表質問】 ーーーーーーーーーーーーーーー
質問1)”経営感覚を持ち、費用対効果を考慮した事業の実施”について 行政の事業は、採算や効率だけでは測れないものであり、民間では行うことのできないような「非効率」な社会の仕組みを担う役割がある。行政事業の効果は、循環型で持続可能な地域社会がまわっていること、弱者や少数派が数の原理で追いやられることなく、対等に生き生きと暮らしているということだと考えるが、市長は効果をどのように評価するのか。 ➡ 事業の評価については、費用対効果の他、事業の目的や内容、性質を勘案して対応する。
質問2)”保育園の待機児童ゼロの継続”について 待機児童をゼロとするためには、定員に余裕があることが必須である。年度のはじめに待機児童ゼロでも、年度の途中入園の枠がなければならない。しかし、保育園の方では定員割れをしているとその分の保育料が入らず、もともとぎりぎりで運営している園の経営が厳しくなる現実がある。待機児童ゼロのために、余裕のある定員の確保と、定員割れへの財政的保障を行うのか。 ➡ 教育、保育の量の見込みと確保について、毎年度、第2期東大和市子ども・子育て支援事業計画等の進捗管理を行い、待機児童が生じないように努めている。保育施設の空き定員に対する財政的支援は市独自では行わない。
質問3)”スマートフォン等を活用し、市民の声を集め、市政に活かす”について 集めた声のすべてを実現できるわけではない中、市の状況や事情と、市民のさまざまな状況を一方通行ではなく、対話をして合意を探っていくことがとても大切だと考える。市長は市民との対話についてどのように考え、どのような形でその機会を作ろうと考えているか。 ➡ これまで市民との直接の対話により、地域の実情を把握し、市民の声を可能な限り市政に反映させてきた。それに加え新たに、スマートフォン等を通じて市民の声をタイムリーに寄せてもらう仕組みを検討していく。
質問4)”東大和市の魅力を紡ぎ合わせることで賑わいを創出する”ことと、空堀川周辺の活性化について 今ある魅力をどのようにして賑わいにつなげていくのか。また空堀川沿いの桜の回廊の実現に向け、都に働きかけるとのことだが、空堀川周辺の活性化について、市として、何か行うことがあるのか。 ➡ 市の様々な魅力や強みをつなぎ合わせ、回遊ができる取組みや、イベントに合わせて地域の店舗などと連携した誘客を考えた取り組みなどを紡ぎ合わせることで、賑わいの創出につなげていく。また公園や緑地、河川など緑と水のネットワークの形成を図り多くの人々が訪れる環境づくりを進めていく。
質問5)”公契約条例の制定について研究する”について 今の大企業にお金と力が集中する社会では、小さな企業や労働者は力を奪われてしまっている。公契約条例により、市の非正規職員の問題の改善や、環境負荷の軽減、地域循環型経済が進んでいくことを望むが、市長は公契約条例を制定することによりどのような効果を想定しているのか。 ➡ 条例の内容や契約の状況にもよるが、労働者の適正な労働条件の確保と、一定程度の経済的な波及効果が期待できると考える。国や東京都、他市の動向などを参考に調査、研究していく。
質問6)”手話言語条例について検討する”について 早期の制定を望むが、今年度どのようなスケジュールで進めていく予定なのか。 ➡ 障害のある方々との意見交換、関係部署との調整など一定の準備期間が必要。そういったことを踏まえて今後、具体的なスケジュールを検討する。