ごみ処理・資源物中間処理施設を見学しました
6/1(木)、東大和市議会では「小平・村山・大和衛生組合」の見学会がありました。ごみと資源物の処理を行う団体で、小平にあるごみ処理施設と、桜が丘のエコプラザスリーハーモニーを見学しました。
ごみ処理施設では、現在施設の建て替え工事を行っています。老朽・旧式化した3つの焼却施設が新しい大きな1つの焼却施設になります。現在は1つを解体し、残りの2つの施設で焼却作業を行っています。そのため処理が賄えない分のごみは近隣のごみ処理施設に処理してもらっているそうです。新しい焼却施設は令和7年10月に稼働開始する予定で、すべて完成すると自由見学スペースや、環境学習に利用できる展示やイベントも行われる施設になるそうです。
この日は令和2年4月より稼動している新しい不燃・粗大ごみ処理施設内を見学しました。作業員の方がベルトコンベアーで流れてくるごみから手作業で鉄やアルミなどを分別。大変な作業です。立ちっぱなしで音も大きく、45分作業して15分休憩というサイクルで作業しているとのことでした。また最近ではリチウムイオン電池が使われている製品が多く、取り出せないのでそのまま不燃ごみに入っています。潰すときの衝撃で火花が出ることはよくあるそうですが、たまに火が出てしまうことがあり、そうすると水をかけて鎮火します。濡れたごみは1日置いて乾かさないとその先の工程に進めないので作業の効率が悪くなってしまうのだということでした。現在はリチウムイオン電池の回収は制度が整っていないので、そのままごみに出すしかありませんが、販売元が回収するなど仕組みを整える必要があると感じました。


その後、移動してエコプラザスリーハーモニーを見学しました。こちらは容器包装プラスチックとペットボトルの中間処理施設です。きれいに分別した状態にしてリサイクル業者へ送り、ペットボトルは繊維にリサイクルされ、プラは細かくして燃料になったり、ガス化され再利用されます。ここでも手作業での分別が大変だそうです。まず、プラやペットボトルではない、全く別のものも混ざっているので、分けてごみ処理施設へ運ばなければなりません。量が多いとトラックで何往復もすることになり、運搬の手間やコストがかかってしまいます。また発火の危険があるライターや電池などの混入物や、とても危険なことにインスリンの注射針がペットボトルに溜められた状態で出されることも。作業員が誤って刺してしまうという事故も実際に起こっています。


出す人にとっては収集場に出せば終わりですが、その先の処理や最終処分まで無関係ではありません。ひとりひとりが責任感と関心を持たなければならないと感じました。そのためには ”知ること” ”見ること” が大切ですね。市民の方の見学の機会や、疑問に答えてもらえるような場があるとよいと思います。ごみのことに限らず、社会の様々なことと自分がつながっているということを忘れないで暮らしたいと思います。
