【2025年 第1回定例議会報告】
2025年2月20日から3月21日まで、東大和市議会第1回定例議会が開かれました。市長施政方針の表明、施政方針に対する代表質問、一般質問のほか、2025年度予算案を審議する予算特別委員会が行われました。
≪ 市長施政方針に対する代表質問 ≫
職員を民間企業へ派遣し人材育成に取組むとのことだが、これまでの市の職員に足りないものはどういったことで、派遣により習得すべきことはどういったことか。 ➡ (市長答弁)自分からの学習や考えること、アイディアや方法を生み出すこと、挑戦やスピード・コスト意識が不足している。広報、広告、マーケティングの思考やプランニングの方法論、公民連携事業への理解、民間の考え方や働き方、また人脈づくりを通じて、行政課題を解決する手法などを学ぶ。
「東大和ヒトみらいトーク」で市や市民の実情をどのように捉えているか、東大和市のどんな課題を掴んだか。 ➡ (市長答弁)参加した皆さんが、市の取組み、地域や市民生活の現状と課題、市の未来に関することなど、多岐にわたる分野へ思いや考えがあり様々な課題を感じていることを認識し、学校教育、子育て支援、公共施設の老朽化対策など、全市的な共通課題について把握した。
≪ その他の主な審議 ≫

東大和市手話言語条例 かつて、ろう学校では手話を禁止され、口話法の教育が行われた時代もありました。「障害は克服・軽減しなければならないもの」と捉えられてきたためです。手話を使う人の権利が守られ、「社会の側にある障害」が取り除かれること。手話を言語としている方々の文化を知って大切にし、交流が地域全体に広がるような取り組みが進むことが期待されます。
東大和市地域公共交通協議会条例 これまでの「地域公共交通会議」から代わり、バスやタクシー事業者の他、鉄道事業者も入った持続可能な地域公共交通のための協議会が設置されます。構成する委員として福祉や介護の分野からも委員が入り「移動の困難」を抱える方の視点が入ることが必要だと指摘し、メンバーとして想定されることとなりました。
「東大和市の小中学校に情緒固定級の設置に関する陳情」 現状では中学校1校のみに設置の自閉症・情緒障害の特別支援学級を拡充することを求める陳情。市は小学校にも固定の支援学級が必要との認識はあり、設置に向け検討するとの答弁。しかし、支援がその支援学級の中だけで完結してしまう、ということではなく、多くの子と関われるように通常学級でも過ごしたり、通常学級にいる困難を抱える子への支援も充実させる必要があることを指摘しました。※全会一致で採択されました
選択的夫婦別姓制度の法制化を早期に求める意見書 夫婦や家族の絆のために必ずしも同姓であることは必要ないですし、夫婦を同姓とすることが「日本の伝統」だという事実もありません。夫婦同姓が強要されることによってさまざまな不利益や不都合が生まれており、「選択的夫婦別姓制度」を導入しない合理的な理由はないと考えます。※9対11で否決されました