2024年 第2回定例会 一般質問①「不登校対策について」

「教育センター(サポートルーム) 施設案内」東大和市公式HPより

質問)当市での不登校の状況は。 ➡ 令和5年度では小学校97名、中学校220名、合計で317名。令和4年度では小学校81名、中学校136名、合計で217名であったため、増加傾向にある。

質問)不登校が増えている要因については。 ➡ 保護者の学校に対する意識の変化(無理やり行かせないなど)もあるが、長期化するコロナ禍で生活リズムが乱れやすい、学校生活で制限があり交友関係を築きにくいなど登校する意欲が湧きにくい状況にあったことなど。

質問)中学を卒業したあと、進学しなかったり、中退してしまうとどこにもつながれなくなってしまうが、支援体制が作れないか。 ➡ 子ども家庭支援センターで18歳までの子どもに関する相談を受けたり、福祉推進課では「ひきこもりに関する相談窓口」を開設している。サポートルームには卒業後も指導員と話しに来る子もいる。今ある施設を活用しながら支援を行っていく。

要望)その年代に向けた支援制度が必要ではないか。切れ目のない支援が行われるよう取り組みを求める。

質問)学校の中にほっとできる場として、ふらっと立ち寄れて、雑談ができるような「校内カフェ」という取り組みはできないか。 ➡ 学校が安心して過ごせる場となるよう努めている。カフェを作るようなことよりも、所属感を持って楽しく過ごせる学級にしていくことが一番大事である。

質問)サポートルームの設置と利用状況は。 ➡ 第一中学校のサポートルームを軸に、新たに校内サポートルームを設置したり、拠点校と巡回校を設定して指導員を配置するなど、各学校に校内サポートルームを設置した。4月は、第一中学校のサポートルームで小学生2名、中学生9名。校内サポートルームでは小学生14名、中学生18名が利用した。

質問)一人一台端末を使ったサポートルームでの過ごし方は。 ➡ 希望する場合、在籍校の授業をオンラインでつなぐ、AI学習ソフトを活用するなどしている。

質問)どのようなことをすることで個別最適な学び、協働的な学びが充実するのか。➡ ICTの活用が不可欠であり、これまでの学校現場での実践とICT等を適切に組み合わせ、課題を解決し教育の質の向上につなげていく。

質問)平均的な姿に子どもを合わせようとすることが今の学校の問題ではないか。 ➡ その子のありのままを受け止め、集団生活の中でどのように活かしていくかがポイントであり、その手立てを教職員が研鑽を積んでいくことが重要。

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 不登校対策として今年度は校内サポートルームが拡充されましたが、利用していない子も多く、またサポートルームが子どもの自発的な学びを支援するような場であるかも重要です。

 これだけの子が学校に行かれない状況では、学校の在り方自体を見直す必要があることは明らかです。ひとりひとりがその子らしく育ち、自分の力を最も発揮できることが重要で、その先に誰もが尊重され、皆が輝ける社会となるのではないでしょうか。しかし答弁は、「集団生活の中で個をどう活かしていくか」というもの。学校の在り方の問題を共通認識とすることはできませんでした。