議員のお仕事#05「決算特別委員会」
毎年9月に行われる第3回定例議会では、議員全員が委員となる「決算特別委員会」が設置され、前年度の決算を審議します。東大和市議会には3つの常任委員会(総務委員会、厚生文教委員会、建設環境委員会)があり、議員はどれかの常任委員会に所属しています。その常任委員会とはべつに全員が委員となる「特別委員会」が設置されることがあります。今回の「決算特別委員会」や、3月の第1回定例会のときに設置される「予算特別委員会」などです。
自治体の財政は使う用途ごとに予算を繰入れ(歳入)、執行していく(歳出)という形ですので、基本的に赤字にはなりません。年の途中で予算の足りなくなった事業や、新たな事業があるときはその都度、補正予算を組んで必要な額を繰入れします。財源は市の自主財源(市税や市の収入、寄付金など)と依存財源(国や都からの交付金や補助金など)、そして市債。また用途に応じた基金と、用途を問わない基金(財政調整基金)としてお金を積んで置き、必要に応じて基金からの繰入れを行います。
自治体の役割は住民の福祉の増進を図ることですから、お金が余っている(黒字)状態も望ましくありません。余らせるよりも適切に使って最大限の住民サービスを行う必要があるからです。かといって基金が年々減っているようだと財政力以上にお金を使っていることになり、財政破綻の懸念があります。
また議会において決定された予算の通りに支出が行われたのか、行われなかった場合の原因の評価や、事業やサービスがどのような成果をもたらしたのかの確認を行います。
決算審議ではこうした一年間の行政事業の総括と財政の状況を確認し、次の予算編成へ活かしていきます。