【2025年 第1回定例議会 報告】一般質問②かるがも廃止後の一時預かり・子育てひろばは必要な支援を届けるものになるか

かるがも廃止後の市内の一時預かりは、料金が高い、申し込みがしづらいといったことから、預けたいときに預けられないのではないか、という不安の声を聞いています。市の対応を尋ねましたが、利用予約についてはオンライン化の検討を進めているものの、利用料金など一時預かりの在り方については「民間には口出しできない」という姿勢。事業者の事情ではなく、利用する人の使いやすさが優先されるよう調整を進めてほしいです。
かるがもひろば廃止により利用が増えるであろう児童館の子育てひろばですが、新たな整備のための予算はついていないということです。場所があればいいというのではなく、専門的な視点でアドバイスをもらえたり、気軽に相談できるといった、家庭で子育てをしている親子を支えるものとなるよう、今後も求めて行きます。
≪ 2.令和7年4月からの一時預かり事業、子育てひろばについて ≫
Q)一時預かりについて、登録の書類や利用予約を統一できないか。
市)利用手続きの統一化、オンライン化を目指し実施施設と調整している。
Q)一時預かりの供給量、また一日の利用人数はどのくらいを想定しているのか。
市)2025年度は一時預かり事業の供給量は年間約7,000人を確保している。一日の利用人数は過去の実績から15人程度を想定している。
Q)近隣でも一時預かりの利用料金を統一しているところもあるが、当市でも統一できないか。市内には1日預けると8,500円になる施設もある。統一ができないなら利用料金への補助が必要ではないか。
市)各施設が独自性を反映した料金を設定している。実施施設の運営経費への一部補助をしており、利用料金への補助は考えていない。
※申込のしづらさや、利用料金が高くなるため利用しない、できないという人が出てくる可能性があります。そういった人を切り捨てない対応を市には求めます。
Q)児童館の子育てひろばは利用する親子が増えると思うが、物的整備や保育士の配置を増やすなど、新たに必要となる整備のための予算はついているのか。
市)職員は子育てひろば職員研修を受講したり、かるがもひろばを見学し利用者との関りなどを学んでいる。児童館子育てひろばの職員は有資格者のほか、子育て経験がある職員を採用している。
Q)「東大和市子ども・若者未来プラン」に対するパブリックコメントは提出がゼロ件であったが、子育て当事者の意見の聴取として十分であると考えるか。
市)パブリックコメントへの提出はゼロ件であったが、そのほか様々な方法で意見聴取をして計画に反映しているため、不足はないと考えている。
Q)当事者の声を捉えるために、懇談会形式の意見交換の場を設けることはできないか。
市)子育て当事者との対話の場は、現時点で具体的な実施の予定はないが、他市の事例も参考に検討したい。
※「東大和市子ども・若者未来プラン」に対するパブリックコメントは提出がゼロ件でした。市は様々な方法で意見聴取をしているため不足はない、としていますが、子育て当事者からは、一時預かり事業についても使いづらい点が多々指摘されています。実情を捉え施策に反映させるためには、懇談会のような直接意見を聞ける場が必要だと考えます。
Q)一時預かり事業を、利用する人が求める使いやすいものとして整備するためにどのようなことを行うのか。
市)2025年度に整備する大和南子育て支援センターぽけっとの一時預かり施設は、保育園併設ではなくかるがもの事業と類似するものになる。一時預かりのサービスの量と実施形態を拡充し利用の選択肢を増やし、子育て支援の充実を図るものである。
Q)東大和市の一時預かり事業について、ガイドラインなどを作成できないか。
市)市内の一時預かりは各実施施設の自由度を保てる運用としている。一時預かり事業の基準は国が定めており、市独自では作成しない。
※他市では「実施要項」を作成して、利用料金などを定めているところもあります。実施事業者本位でなく、利用者に使いやすい一時預かりの在り方を定めることが必要です。
Q)子ども家庭センターは、今後広い場所に移ってまた一時預かりや子育てひろばを併設するといったことはあるのか。
市)最終的には子育て支援の拠点として、児童福祉と母子保健が同じ施設となることが望ましいと考えているが、東大和市公共施設再配置計画の策定過程で議論していく。現時点では、一時預かりなどの具体的な整備内容は未定である。