【2024年第4回定例会 一般質問②】「学校給食に喜多方市産のお米を使ってほしい!」

2024年夏、全国的なコメ不足が起こりました。食料生産を市場原理に任せているだけでは安心できないことを実感した出来事でした。社会情勢の変化や気候危機の影響など、今後の食料生産への不安定要素は増していくと思います。東大和市は喜多方市との友好都市というつながりを活かし、顔の見える関係の中で学校給食への米の調達ができるとよいと思います。喜多方市では2024年5月にオーガニックビレッジ宣言をし、学校給食に特別栽培米を使用しているそうです。食の安全への取り組みも含めて喜多方市産米の学校給食への使用について質問しました。
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質問)学校給食で使用する米の調達の状況は。➡ 1キロ当たりの米の契約額は2022年211円、2023年262円、2024年325円(各年4月)と年2割程度の値上げ幅であったが、2024年11月が530円となっており、昨年度水準の2倍程度の価格となっている。調達については、2024年7月に当時の契約価格では9月以降、納入できないとの契約事業者からの申し出があったが、夏休み明けの9月以降は納入が難しいということはない。
質問)過去に旧山都町産米を使用していたことについては。➡ 1993年に東大和市と旧山都町が姉妹都市盟約を締結したことを契機に、1996年から2011年まで月1回程度、学校給食に使用した。指定の納入事業者のうち、旧山都町産米の取扱い事業者であった東大和市米穀小売商組合から購入していたが東日本大震災後、取扱いがなくなり、他に旧山都町産の米を取扱い可能な納入事業者がなかったことから、学校給食で使用していない。旧山都町産の米の価格は、当時使用していた米に比べ1割~3割程度高い状況であった。
質問)学校給食で山都米を使用することによって、どのような効果があったのか。➡ 子どもたちが、自分たちの食べる給食の精白米がどこから来ているのかを理解する良い機会となるなど、学びの機会の提供ができた。
質問)喜多方市産米の学校給食への使用について。東大和市の学校給食の質の向上のひとつとして、喜多方市産の特別栽培米を導入することや、米を安定的に調達するため、契約栽培とすることなども含め検討できないか。➡ 喜多方市の特別栽培米が当市の学校給食に提供可能かどうか、供給可能な量や慣行栽培米との価格の違いなど、また、契約栽培を行うことのメリット、デメリットを調査研究をしていきたい。
質問)市場に任せているのではなく、学校給食という単位でも「食料安全保障」として、能動的な対策をしておくことが必要だと思うが市の考えは。➡ 学校給食における米の利用については、安定した供給量の確保に加え、安全であること、栄養価が適切であることが大変重要である。様々な要因が米の供給に影響を及ぼす可能性があり、不測の事態に備え何が必要なのか、他市の事例などを参考に調査研究していきたい。
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