2024年 第3回定例会 議会報告

2024年9月3日~26日、東大和市議会第三回定例会が行われました。
主な議案は …
東大和市老人福祉施設条例の一部を改正する条例 ➡ 老人福祉施設の利用者を「60歳以上の者及び団体」でなくても、老人福祉増進に資する内容であれば利用できる、という改正。 どのような場合が該当するのか、例示を定めHPで公開する予定。
東大和市営住宅条例の一部を改正する条例 ➡ 市営住宅第4団地は空き家の1軒が残っているだけとなっており、これを除却して第4団地は市営住宅として廃止する。(令和3年3月策定「市営住宅のあり方に関する方針」で建替えは行わないこととしているため)建物を除却したあとの土地の利用については、公共施設再配置計画のなかで検討。
東大和市印鑑条例の一部を改正する条例 ➡ 印鑑登録証明書交付について、マイナンバーカードを使ったスマートフォンからの申請を可能とするための改正。
東大和市手数料条例の一部を改正する条例 ➡ 各種証明書等の申請をマイナンバーカードを使ってスマートフォンで行い、郵送で交付する場合の手数料の項目を追加する。(郵送での交付は400円)
一般会計補正予算として …
子ども家庭センターを会議棟に設置するための工事費 ➡ 市役所会議棟に「子ども家庭センター」を新設する。「子ども家庭支援センター」は子育てひろばや一時預かり事業と共に廃止し、相談機能のみ「子ども家庭センター」へ移すというもの。 ※「子ども家庭センター」…母子保健と児童福祉の機能の一体的な運営を行う機関。
「多様な他者との関わりの機会の創出事業費補助金」 ➡ 保護者の就労等の有無にかかわらず子どもを保育所などで定期的に預かるもの。国の「こども誰でも通園制度」のような制度が東京都補助事業として実施される。
公園等整備事務委託 (債務負担行為補正)… 狭山緑地フィールドアスレチック改修に関する予算が増額されました。ローラースライダーの設置などアスレチックエリアの部分的な改修として約8億円が計上されていましたが、屋外レクリエーション施設としてさらに充実させるためアスレチックエリア全体の改修を行うとして約27億円が見込まれるということです。(今度の検討で事業費は変わる可能性がある)※債務負担行為 … 翌年度以降の支出を決定するための行為。(今年度中に執行されない事業費)
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補正予算として「会議棟に子ども家庭センターを設置するための工事費」が計上されたことにより、子ども家庭支援センター「かるがも」の廃止、子育てひろばや一時預かり事業の廃止が明らかになりました。突然の廃止決定に利用者からは戸惑いと不安の声が上がっています。市は廃止の理由について、「民間保育園での子育てひろばや一時預かりが充実し、市全体でサービスは充足している」ためとしていますが、利用実績では「かるがも」が最も多く、同じ施設内でおこなわれている相談支援とも連携がとられていて、親子の孤立の防止など、安心して子育てできる東大和市の環境に重要な役割を果たしてきました。
また「都内で最長となるローラースライダー」が設置される予定の狭山緑地の改修について、事業費が約20億円も増える決定が市の中で行われれていたことも分かりました。改修の予定図によると樹木もさらに伐採され、「芝生のすべり台」とされる場所には、人工芝が使用される可能性も示されており、環境影響への配慮がどのように行われるか気になります。市は「屋外レクリエーション施設としてさらなる魅力の向上を図る」としていますが、令和5年にアスレチック施設が改修された現状の緑地の環境をさらに変更することが適切なのか、市民と対話し議論が必要だと思います。
