「地域からの新しい選択 気候危機と自治・民主主義」に参加しました
Local Initiative Network(LIN-Net)の3回目になる会議「地域からの新しい選択 気候危機と自治・民主主義」にオンラインで参加しました。LIN-Netは昨年12月に発足しました。これまでのトップダウン型の政治ではなく、市民運動などから社会課題に取り組んでいく、ボトムアップ型の政治を地方自治体から実現していこうというネットワークです。
地域・自治体からのボトムアップ | Local Initiative Network ローカル イニシアティブ ネットワーク
今回は2つの講演がありました。岸本聡子・杉並区長からミュニシパリズム・地域主権について、運動が起こり、政治の場に存在(力)を持って、資本主義から経済を自分たちの元へ取り戻す(経済の民主化)といった流れをたどること。経済思想家の斎藤幸平さんから、格差が広がる中でコロナや気候危機の影響が貧困層に偏ってしまうこと。またそのツケを払わされることになる若い世代が気候危機に対する関心が高く運動も盛んであること。
ほかには政治学者の中島岳志さんや世田谷区長、多摩市長のお話。世田谷・生活者ネットのおのみずきさんほか、2~30代の地方議員や候補予定者も登壇し、今の政治の問題点やなぜ議員を志したかなど話されていました。
私は正直、世界の保護主義的な、対立と分断を深める流れに暗い思いを持ってしまいますが、こういった息苦しい世の中の向かう先には、連帯や声を上げるという運動が起こってくるものだ、ということに希望を感じました。
地方自治体が住民を守るためには経済が健全であることが重要。せっかく持っている自治体の購買力をエシカル消費に向かわせれば地域をよくする大きな力になるはず。ここ数十年で手放してしまった、生活や命に係わる社会資源を再び ”公” に取り戻すこと。そういった方向へ社会を進めて参ります。