「9条改憲を大軍拡の動きにどう対抗するか」講演会に参加しました

2月5日(日)中央公民館で行われた東大和・9条の会主催の講演会に参加しました。

私は軍拡には大反対です。「自分や、自分の子どもや、家族や友人が戦場に行って欲しくないから」というのが理由ですが、今回のジャーナリスト布施祐仁さんのお話で、その反対の理由を整理することができました。

まず「軍備増強は日本国民を守ることになるのか」日本が反撃能力を持つと集団的自衛権の行使として反撃能力を使わなければならなくなる。ということは、日本に関係のない戦争でも日本が相手国を攻撃せざるを得なくなるということです。当然、相手国からは敵国とみなされ、日本本土が攻撃される、ということが現実的に起こってきます。

また、「日本周辺の有事の可能性について」ロシアのウクライナ侵攻以降、中国が台湾に侵攻する可能性、日本への軍事的脅威が盛んに言われていますがその点はどうか。中国は1979年に台湾に対する武力攻撃の停止、平和統一の原則を表明し、40年間これは破られていません。台湾の世論では中国の侵攻が起こる可能性について53%が「低い」と回答し、「高い」の39%を上回っています。(ロシアとウクライナ間では、クリミアをめぐる紛争の停戦合意はその後破棄され、安定した状態は保たれていなかった)

そんな中、懸念される点として「偶発的な衝突」があります。そもそも「戦争」が起きればお互いの国に多大な損失が出てしまいます。米中間でも経済、環境の相互依存関係があり、「戦争」も「冷戦」も起こりにくい。ただ、軍事力を強化し緊張状態になれば「偶発的」に衝突が起こるという可能性が増してしまう。「抑止力」として日本が軍備を増強すれば、中国もさらに増強し、偶発的な衝突の可能性を高めてしまうのです。

日本もASEANが行っているような、「外交の力で戦争を回避し協力的な国際関係を築く」という方向に進んでいくこと。「外交にこそ戦争を抑止する力がある」という布施さんの言葉に心から納得しました。メディアでは不安感を煽るものばかりですので、ぜひこういったお話を広く共有していきたいと思いました。